投稿日 2022年5月12

                 更新日 2022年5月12日

こんにちは
和する心で、世界を包む
みむちゃん こと、
旅人の吉見淳史です。
お金の学校®の校長先生をしています。
 
このブログでは、
 
時間がかからず、ストレスのない
 
『ほったらかし投資』 について
 
ゼロから、わかりやすく
解説していきます。
 
今回は、
 
「米国ETFってなに?」
 
という初心者の方に
わかりやすく、ゼロから解説します。
 
米国株での資産運用を始める際に、
知っておきたいのが「米国ETF」です。
 
つみたてNISAやiDeCo(イデコ)で
投資信託を購入する場合にも、
米国ETFがわかっていると、
とても便利なのです。
 
それでは、一緒に学んでいきましょう!

 

   

  

    《記事の内容》
 
 1. なぜ米国ETFを知ってた方がいいの?
 
 2. ETFってなに?
 
 3. ETFのメリット
 
 4. S&P500指数 連動型ETF
  ① SPYとVOOとは?
  ② SPYとVOOの違いは?
 
 5. 米国株式全銘柄に連動するETF
  ① VTIとは?
  ② SPYとVTIの違いは?
 
 6. まとめ

 
  

1. なぜ米国ETFを知ってた方がいいの?

 
米国ETFとは、
 
アメリカの証券取引所に
 
上場している投資信託です。
 
「日本の株さえ買ったことないのに
アメリカで取引とかしないし」
と思われたかもしれません。
 
ですが、米国ETFは、

「初めて資産運用をやってみよう」と、

つみたてNISAやiDeCoを考え始めた

あなたにとって、

とても深い関係のあるものなのです。
 
つみたてNISAやiDeCoを通して

購入する投資信託の中身は、

この米国ETFであることが多いのです。
 
なので、はじめから、
米国ETFについてわかっていると、

とてもスムースに、投資信託の

商品選びができるのです。
 
というわけで、

「ETFとはなにか?」

というところから、
学んでいきましょう。
 

2. ETFってなに?

 
ETF
 
Exchange Traded Fundsの略で
 
「上場投資信託」といいます。
 
特定の指数に連動する投資信託
 
証券取引所に上場しています。
 
アメリカの代表的な株価指数
S&P500指数や、
 
日本の日経平均株価といった
指数に連動しています。
 
指数とは、株価の
指数だけではありません。
 
債券や、コモディティー
(原油や金、小麦などの商品)
不動産など、

ETFを通じて、あらゆるものに
 
投資できるようになっています。
 
指数に連動するというと、
 
投資信託の「インデックスファンド」
 
が思い浮かびますよね。
 
ETFと投資信託の違いは、
 
「上場しているかどうか」です。
 
ETFは株式と同じように、

証券取引所に上場しています。
 
市場が開いている取引時間には、
常に売り買いされています。
 
いつでも、
「いくらで買いたい・売りたい」
と注文を出すことができるのです。
 
一方、投資信託の価額が決まるのは
 
1日に1度だけです。
 
そして、購入申込み時点には、
 
いくらで買えるのかが分かりません
 
もし、株式相場を見ていて、
「今が安いから買いたい!」
と注文を出しても、
 
最終の価格が高くなってしまっていたら、
その値で買うことになるのです。
 
ETFのように上場していれば、
機敏に、自分が納得した
価格で取引ができますね。
 
米国ETFとは、

アメリカの株式市場に

上場している投資信託で、
 
米ドルで取引されています。
 
とても種類が豊富で、
世界中の人が取引しているのです。
 

3. ETFのメリット

 
ETFの最大のメリットは、
 
コストが安いということです!
 
まず、投資信託を売る会社に支払う
 
販売手数料がありません
 
さらに、指数に連動する運用なので、
 
プロに有望な投資先を選ぶ
 
調査費用などもカットでき、
 
低コストの運用ができるのです。
 
もう1つのメリットは、
先にお話しした、
 
価格を見ながら取引できる
 
という点です。
 
ここからは、具体的に、
米国ETFのおすすめ銘柄を
見ていきましょう。
 

4. S&P500指数 連動型ETF

① SPYとVOOとは?

米国株式市場全体の

動きを把握するために、

最もよく使われるモノサシが
 
S&P500指数です。
 
この指数には、米国市場を代表する
 
時価総額の大きな優良企業500社
 
が入っています。
 
この500社は入れ替えもされていて
 
新陳代謝が行われています。
 
つまり、
 
「アメリカのスター銘柄500社!」
 
ということです。
 
大企業であり、
 
プロの目で選び抜かれている
 
という点でも、安心感がありますね。
 
S&P500指数は、
 
大型株の指数になっています。
 
時価総額とは、
企業価値をあらわします。
 
(時価総額=株価×発行済み株式数)
 
アメリカでは、100億ドルを超える
時価総額の企業を、大型株と呼んでいます。
 
S&P500指数に連動したETFの
 
代表格は「SPY」と「VOO」です。
 
※ このSPYやVOOという
アルファベットをティッカーといいます。
 
日本での
「銘柄コード(4桁の数字)」
に当たります。
 
【SPY】
 
ファンド名:
SPDR S&P500 ETF
 
運用会社:
ステート・ストリート社
 
設定日:1993年1月
 
経費率:0.0945%
 
経費率とは運用にかかるコストの
割合です。
 
間接的に保有者が、日割りで
負担することになります。
 
【VOO】
 
ファンド名:
バンガード ・S&P500 ETF
 
運用会社:バンガード社
 
設定日:2010年9月
 
分配金:年4回
 
経費率:0.03%
 

② SPYとVOOの違いは?

 
SPYとVOOの投資対象は同じで、
 
S&P500指数採用銘柄です。
 
2つのETFの最大の違いは、
 
経費率になります。
 
コストをおさえた運用ができる
のが特長のETFの中でも、
 
バンガード社の運用するETFの
 
経費率の低さは際立っています
 
もちろん、バンガード社は
優秀な運用会社なので、ご心配なく。
 
それでは、SPYとVOOの
価格推移の比較を見てみましょう。
 
【SPYとVOO】
 
 
(比較のできる2010年 VOO上場以降のデータ
2022.05.06現在)
 
出典:yahoo!finance
https://finance.yahoo.com/
 
同じ原資産なので、
ほぼ動きは一緒です。
 
違いは、VOOの方が
経費率が低いために、
やや高いパフォーマンスになっています。
 

5. 米国株式全銘柄に連動するETF

① VTIとは?

米国株式市場には、
 
約4,000社が上場しています。
 
時価総額が大きな大型株から
 
中小型株まで、幅広い銘柄が
 
存在します。
 
これらすべての動きを網羅したのが、
 
「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」
 
という指数です。
 
米国株式市場全体の動きを
 
表わす指数といえます。
 
この指数に連動するETFの代表が、
VTI」です。
 
【VTI】
 
ファンド名:
バンガード ・トータル・ストック・マーケットETF
 
運用会社:バンガード社
 
設定日:2001年5月
 
分配金:年4回
 
経費率:0.03%
 
組入銘柄数:4,124
(2022.03.31現在)
 

② SPYとVTIの違いは?

 
今度は、SPYとVTIを
比較してみます。
 
こちらは、大型株の
 
S&P500指数連動のSPYと、
 
大型から中小型株まで
 
市場全体をカバーするVTIという、
 
投資対象の違いがあります。
 
それでは、SPYとVTIの価格推移の
比較を見てみましょう。
 
【SPYとVTI 2001年~】
 
 
(比較のできる2001年 VTI上場以降のデータ
2022.05.06現在)
 
約21年走らせたデータを見ると、
中小型株も含むVTIの方が
高いパフォーマンスを記録しています。
 
それでは、S&P500指数連動よりも、

全銘柄に投資した方が、

高い成果を期待できるのでしょうか?
 
これは、一概にはわかりません。
 
近年のデータも見てみましょう。
 
こちらは、直近10年の
価格推移の比較です。
 
【SPYとVTI 直近10年】
 
 
パフォーマンスに、
ほとんど違いはありません。
 
こちらは、直近5年の
価格推移の比較です。
 
【SPYとVTI 直近5年】
 
 
SPYの方が、やや高い
パフォーマンスになっています。
 
出典:(すべて )yahoo!finance
 
銘柄入れ替えも行ってくれる、
 
大型株のSPYと、
 
幅広い銘柄に分散されたVTI
 
結論としては、SPYとVTIの、
 
どちらを選んでも正解ということです。
 
どうぞ、あなたが
期待できる方を選んでください。
 
※ SPYは、VOOと読み替えて
いただいてもかまいません。
 

6. まとめ

 
ここまで、ETFの特徴と、
米国株投資をはじめる際に
おさえておきたい
代表的な銘柄を見てきました。
 
同じS&P500指数連動の
 
SPYVOO、
 
米国株全銘柄に投資できる VTI
 
このうちどれを選んでも、
 
みな正解といっていい、
 
おすすめ銘柄たちです。
 
今は日本のネット証券で、
これらの米国ETFを簡単に
購入することができます。
 
しかも米国株は、
 
日本の株式と違って、
 
とても少額から投資が可能です。
 
しかし、最もハードルが低いのは
 
税制優遇のある、つみたてNISAや
 
iDeCoの制度を使って、
 
これらのETFに投資している
 
投資信託を購入することです。
 
ということで、次回は、
つみたてNISAやiDeCoの
投資信託商品について、
解説したいと思います。
 
そちらも、ぜひ、お楽しみに!

 

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