投稿日 2022年3月23日

                 更新日 2022年3月23日

こんにちは
和する心で、世界を包む
みむちゃん こと、
旅人の吉見淳史です。
お金の学校®の校長先生をしています。
 
このブログでは、時代の最先端、
Web3.0(ウェブスリー)について、
解説していきます。
 
革新的な世界に、
先行者として、飛び込んでいく、
あなたを後押しします!

 


  《記事の内容》
 
 1. NFTってなに?
  ①トークンの定義
  ② FT(ファンジブルトークン)とは?
  ③ 代替不可能なトークンとは?
 
 2. NFTとブロックチェーン 
  【ブロックチェーンの特長】
 3. NFTの革命性とは?
 
 4. NFT界隈で起きていること
  ■ Beepleのデジタルアート
  ■ ジャック・ドーシーの初ツイート
  ■ 世界最古の岩  
 
 5. NFTとメタバース
 
 6. NFTのマーケット
  ① OpenSeaとは 
  ② NFTで注目の分野は? 
  ③ その他のマーケットプレイス

 7. NFTを始めるには?

 8. 最後に


  
 
ここ最近、NFTや仮想通貨、
メタバースの話題が、一段と
ニュースメディアを賑わせています。
 
国会でも、「Web3.0を
国家戦略にすえる」べく、
審議がなされています。
 
「なんか、よくわからない」と
スルーしていた方も、
この機会に学んでみましょう。
 
「NFTってスゴイ!」ってことが、
見えてきますよ!

1. NFTってなに?

 
NFTは、
Non Fungible Token
ノン-ファンジブル トークンの略で
非代替性トークン
直訳されます。
 

① トークンの定義

『代替できないトークン』と聞いて、
そもそも、「トークンってなに?」と
思われたかもしれません。
 
『トークン』という英単語は、
しるし、象徴、証明書、などの
意味があります。
 
金融で一般的に使われる
トークンという言葉は、
「独自に発行した、
価値がある何か」を指します。
 
円やドル、デパートの商品券、
地域振興券などもトークンです。
 
では、Web3.0の文脈での
トークンとは、なんでしょうか?
 
ブロックチェーン上で
発行・流通する、
独自に発行した、
価値がある何か」になります。
 
この、「価値がある何か」は、
インターネット上の
デジタルデータになります。
 

② FT(ファンジブル トークン)とは?

では、代替性=代替可能
(替えがきく)とは、
どういうことでしょうか?
 
先に例を挙げた、円やドルなどは、
まさにそれに当たります。
 
Web3.0でいう、
『 FT(代替性トークン)』とは、
ビットコインなどの仮想通貨
(暗号資産)のことになります。
 
「あなたの持っているビットコインと
私の持っているビットコインは、
本来、同じもの」という
意味を指しています。
 
お札の例が分かりやすいと思いますが
「あなたの1万円札と、
私の1万円札は、同じ1万円札で、
取り替えることに意味がない。
区別されない。」ということです。
 

③ 代替不可能なトークンとは?

「取り替えがきかない、
デジタルデータ」であるNFTと、
ブロックチェーンとは、
切っても切れない関係にあります。
 
ブロックチェーン技術が、
初めて、NFTを可能にしたのです。
 
そもそも、デジタルデータとは、
無限にコピーができてしまいます。
 
あなたが描いて
インターネットに公開したイラストは
誰でもコピーし放題で、
「どれが原本で、どれが複製か?」
という概念すら、ありません。
 
無限に複製が作れてしまう以上、
デジタルデータに価値は
ありませんでした。
 
デジタルデータに価値を持たせるには、
プラットフォームの存在が必要です。
 
プラットフォームのデータベースの外に
持ち出すことはできません。
 
例を出すと、あなたがゲームで
獲得したアイテムは、
そのゲーム内に限って有効なだけで、
ゲーム会社がサービスを終了したら、
なくなってしまいます。
 
また、あなたが作った
YouTube動画は、
あなたではなく、YouTubeが
所有しており、他の媒体で
販売することはできません。
 
デジタルデータに
価値を与えているのは、
このゲーム会社や、
YouTubeという、
プラットフォームだったのです。
 
ブロックチェーンが、
この常識を変えました。

2. NFTとブロックチェーン

 
現実世界の「モナリザ」の絵を
考えてみてください。
 
この世界に、本物の「モナリザ」は、
たったひとつですよね。
 
専門家による真贋鑑定や、
所有者の変遷をたどるなどによって、
このモナリザが「真作」であると、
価値付けられています。
 
このオリジナルの、
「モナリザのデジタルデータ」を
NFT化します。
 
すなわち、ブロックチェーン上で、
発行するのです。
 
ブロックチェーンには、
次のような特長があります。
 
【ブロックチェーンの特長】
 
■データの改ざん、不正ができない。
(極めて困難)
 
■時間の流れが不可逆で、
データは元に戻せない。
発行者にも消せない。
 
■取引記録はすべて公開されており、
誰もが、検証可能。
 
この特長を踏まえて
モナリザのNFTを、考えてみましょう。
 
従来のデジタルデータは、
無限にコピー可能ですが、
「NFT化してブロックチェーンに
きざまれたモナリザの原本」は、
世界でただひとつです。
 
そのデジタルデータが原本であると、
未来永劫、証明されるのです。
 
その記録を、書き替えることは
誰にもできず、しかも
誰もが閲覧可能です。
 
初めてブロックチェーンに刻まれた
時点からの、すべての取引記録は、
公開されていて透明性があるので、
プラットフォームの存在は不要です。
 
(当然ですが、自分の創作物でないものをNFT化して販売するのは、違法です。)
 

3. NFTの革命性とは?

 
ブロックチェーンの技術によって、
デジタルデータが唯一無二の価値を
獲得したのです。
 
取り替えがきかない、
世界でたったひとつのデジタルデータ
それがNFTです。
 
そのデジタルデータが、いつ何時
初めてNFT化されたのか?
最初の所有者は誰か?
その後の所有者の変遷は?
いつ、いくらで取引されたのか?
すべてが可視化されます。
 
デジタルデータの所有権が、
正当に主張できるのです。
 
デジタルデータが原本として認められ、
現実世界における
ゴッホやピカソの絵画のように
資産的価値を持ち始めます。
 
これは、今までの常識をくつがえす、
革命的な出来事なのです。

4. NFT界隈で起きていること

 
デジタルデータに唯一無二の価値を
与えられるようになった結果、
今までの常識では
考えられないことが起こっています。
 
その歴史的な出来事を見てみましょう。
 

Beepleのデジタルアート作品、75億円で落札】

2021年3月、無名のアーティスト
「Beeple(ビープル)」が、
自身の今までの作品をコラージュした
「Everydays – The First 5000 Days」を
NFT化し、オークションに出品。
約6,900万ドル(約75億円)で
落札された。
出典:クリスティーズ公式サイト
 

【ツイッター創業者、ジャック・ドーシーCEOの初ツイート、3億円で落札】

2021年3月、ドーシー氏が「今、
自分のツイッターを立ち上げている」と
Twitterに初投稿したものを
NFT化。
約291万ドル(約3億1千万円)
で落札された。
出典:日本経済新聞ウェブサイト
 

【世界最古の「岩」、1億5千万円で購入される】

2021年8月、岩をテーマにした
100個限定のjpeg画像の
シリーズのひとつが、約130万ドル
(約1億4200万円)で購入された。
出典:リアルサウンド
 
「はぁ⁈」となってしまった方も、
いらっしゃるでしょう。
 
さて、どうして、こういったことが
起きているのでしょうか?
 
NFTは、まだ人類史に
登場したばかりです。
 
ブロックチェーンの性質上、
時間は後戻りできません。
 
ということは、黎明期に
NFT化されたデジタルデータは、
「それより古いものは存在しない」
希少なヴィンテージとしての
価値を持ってくるのです。
 
もちろん、バブル的な要素も
ないとは言えません。
 
古いものが、何でもかんでも、
将来値上がりするという
わけではないでしょう。
 
しかし、その希少性に価値を認めた
一定数の人達が、その価格で
取引したのは事実なのです。
 

5. NFTとメタバース

 
NFTの活用を考えた場合、
切っても切れないものが、
メタバースです。
 
「メタバース」とは、
ブロックチェーン技術を基にした、
インターネット上の3D仮想空間です。
 
それでは、メタバース内でのNFTの
イメージを拡げてみましょう。
 
あなたのアバターは、
メタバースに存在しています。
 
メタバースでは、現実と同様、
時間は止まることなく流れています。
 
まず、アバターは裸ではいられないので、
毎日、服を着ます。
 
今日は仕事のプレゼンがあり
気合いを入れてスーツ、
ランニングにはウェアやシューズ、
週末の高級レストランでのディナーは、
お洒落して。
 
バッグに時計に、
ハイブランドのジュエリーに…
 
子供が大きくなったから、
服も靴も買い替えないと。
 
家に友人をたくさん招きたいから、
みんなが集まりやすい一等地の
タワマンが欲しいなぁ。いや、
海辺に土地を買って、戸建てかな。
 
部屋には家具も必要だし、
アートも飾りたい、観葉植物も。
 
ロードバイクも、テスラも欲しい。
 
そうだ、週末にはゴルフに行こう、
それから…
 
現実世界にあるものは、どれも
メタバースでも必要になってきます。
 
メタバース内のアイテムは、
すべてNFTです。
 
取引は国境のない仮想通貨で行われ、
必要のなくなったNFTは、
いつでも転売可能です。
 
メタバース内で
経済が循環するのです。
 
あまりに便利であるがゆえに、
人々は現実世界にとどまる理由が
なくなってきます。
 
私たちの日常のすべて、さらに物理的
制限を越えたあらゆる活動が、
メタバースのなかで
行われることになるでしょう。
 

6. NFTのマーケット

 
NFTの販売・購入は、マーケットプレイスを
通して行います。
 
それでは、NFTマーケットプレイスや
取引の最前線を見てみましょう!
 

① OpenSeaとは

現在、世界で最も大きな
NFTのマーケットプレイスは、
OpenSea(オープンシー)です。
 
OpenSeaでは、あらゆるNFTを
販売・購入することができます。
 
ブロックチェーンを基にした、
非中央集権的な、
取引プラットフォームです。
 
出典:OpenSea公式サイト
 

② NFTで注目の分野は?

急拡大中のNFTのマーケットで、
最も活発に取引されているのは、
「コレクティブルズ」と呼ばれる
アート作品です。
 
中でも、PFP
(プロフィールアイコン)は、
特に注目を集めています。
 
海外ではセレブリティや
インフルエンサーが、
こぞって高額で購入し、
自分のSNSのアイコンにしています。
 
CryptoPunks
(クリプトパンク)
 
ジェネラティブといって、
コンピュータ・アルゴリズムで
自動生成された、
合計1万体のキャラクターの
ドット絵(JPEG画像)です。
 
出典:CryptoPunks公式サイト
 
世界最古のPFPであり、
中には、約750万ドル
(約8億1400万円)という高値で
取引されたものもあります。
 
BAYC
(Bored Ape Yacht Club)
 
1万体の、退屈そうな猿の
JPEG画像です。
 
出典:BAYC公式サイト
 
日本では、EXILEの
関口メンディーさんが、
Twitterアイコンにしています。
 
2022年2月時点では、
最低価格の個体でも
2700万円ほどになっています。

 

③ そのほかのマーケットプレイス

OpenSeaの市場規模は
他を圧倒しており、
NFTの取引といえば、
OpenSeaという状況です。
 
参考までに、その他の
マーケットプレイスも見てみましょう。
 
Foundation
(ファンデーション)
 
「招待制」をとっており、
招待されたクリエイターしか
一次出品できないという
特徴があります。
主にアート系の作品が
取引されています。
 
LooksRare
 
今年、ローンチされたばかりの
NFTマーケットプレイスですが、
市場規模では、2位につけています。
 
Coincheck NFT(β版)
 
国内大手暗号資産取引所
コインチェックが運営する
マーケットプレイスです。
コインチェックに
アカウント登録すれば利用可能です。
引用:コインチェックによる解説ページ
 

7. NFTを始めるには?

 
世界最大のマーケットプレイス
「OpenSea」で、
NFTを購入してみましょう。
 
OpenSeaの利用に、
アカウント登録は不要です。
 
ウォレットのMetamask
(メタマスク)を接続するだけで、
利用できます。
 
日本語にも対応しており、
多くの日本人が利用しています。
 
イーサリアムのブロックチェーンを
使用しているので、取引には、
暗号資産ETH(イーサ)が必要です。
 
まず、国内暗号資産取引所で、
ETHを購入します。
 
次に、Metamask(ウォレット)を
設定します(PC推奨)。
 
そして、暗号資産取引所から
Metamaskに、ETHを送金します。
 
OpenSea公式サイトにアクセスし
Metamaskを接続します。
 
OpenSeaでの、
NFT購入が可能になりました。
 
(NFTの購入には代金のほか、
ブロックチェーンの利用料
「ガス代」が必要です。)
 
※詳しい手順は
解説サイトをご参照ください。
 

8. 最後に

 
NFT(非代替性トークン)とは、
ブロックチェーンによって、
唯一無二の価値を与えられた
デジタルデータです。
 
ここまで、読んでいただいたあなたは、
NFTの革新性と、計り知れない
ポテンシャルを感じていただけたのでは
ないでしょうか?
 
NFTによって、クリエイターエコノミーに
シフトしていくと言われます。
 
クリエイターエコノミーとは、
すべての人がクリエイターとして
表現を行い、また、
その消費者となる双方向の経済圏を
指す言葉です。
 
また、クリエイターが正当な対価を
得られる社会の到来とも、
期待されています。
 
さりとて、現状では、NFTを売買したり、
実際にマーケットに参入している人は、
ごくわずかです。
 
「周りの皆が、やり始めたらで
いいんじゃね?」と先延ばしせず、
是非チャレンジしてみてください。
 
あなたが買ったNFTアートのうちの
ひとつが、将来、大きな評価を
得ることになるかもしれませんよ!

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